【陶磁器と光Ⅰ―自然採光展示】
陶磁器はさまざまに光を反射し、また光の質によって見え方も大きく影響されるので、照明にはたいへん気をつかいます。当館には、展示ケースのなかに天窓から自然光をとりこんだ世界初、そして世界唯一の自然採光展示室があり、陶磁器本来の色合いと質感を鑑賞することができます。
【陶磁器と光Ⅱ―最新LED照明のひみつ】
陶磁器の鑑賞には、作品本来の色合いや質感を引き出す光が必要不可欠です。当館では、展示ケース内のLED照明にもこだわり、自然の光に近い紫励起LED照明を導入しています。こだわりの光のもとで、世界第一級の陶磁器の色あせない魅力を存分にお楽しみください。
【地震から守る ― 免震台】
展示ケース内に設置している斜面台は、地震のゆれに反応して内部の免震装置が繊細に作動する免震台です。作品をのせている敷板部分が前後左右に動き、地震のゆれと衝撃を吸収して作品を守ります。作品の安全を保つだけでなく、テグス等で固定する必要がないため鑑賞のさまたげにもならない当館のオリジナル仕様です。
【回転する名品 ― 回転台】
陶磁器の全面を見せるために、当館ではオリジナル仕様の回転台付き展示ケースを3ヵ所に設置し、展示品がゆっくりと回転して全面をご覧いただけるようになっています。さらに回転台には免震台がくみこまれており、たいせつな作品を地震から守りつつ、じっくりと360度から鑑賞できる世界初の設備です。
【展示の名脇役―スエード生地】
展示台の表面には当館オリジナル仕様のスエード生地を使用しています。生地はアイボリーに近い色が選ばれ、鑑賞をさまたげず、作品が美しく映えるようになっています。さらに、生地を最適な色に仕上げるため、開館当初より、耐久性の高い輸入素材を用いた特注品が使われています。
【作品の間近でゆったり鑑賞―ひじ置き台】
展示ケースのガラスの前には、当館オリジナル仕様の木製ひじ置き台が設置されています。ここにひじを置けば、目線が自然と作品に最も近い位置に移動し、じっくりと鑑賞することができます。メモをとったり、両手をついたりするのにも使え、前面が丸く処理された優しいつくりは、ゆったりと快適な鑑賞に大きく貢献しています。